鉄56の自己紹介
荒川線との出会いとは
私は草野球好きのただのサラリーマンである。仕事は学生時代に学んだ建築関係の仕事をしています。
30代での転職をきっかけに引っ越しをしました。東京といっても広いもので何年住んでいても、知ら
無い場所はいつまでたっても知らないものです。私の転職先はまさにそのような感じでした。
これまでは渋谷や代官山といった東京でもオシャレな街でずっと働いてきました。それがいきなり
池袋に転職となり、正直自分の中では都落ち感を感じていました。仕事内容がどうというよりも、
仕事柄、デザイン関係を扱うことがあるため自分の身を常にハイセンスな街に置いておきたいという
気持ちを持っていたのは事実です。
だからこれまでは家賃が高くても都心にマンションを借りることで、1時間かけて通勤する人たちと
は違うという意識を常に持っていました。
そんな私が池袋に転職するに辺り、通勤時間が長いのが好きでないことと、仕事の時間が不規則で
忙しくなると終電まですることもあるので、できるだけ近くに住もうと考えました。
池袋周辺はまこれまで全く縁が無く、学生時代に友達と食事しに一度きたことがあるかなとう程度で
駅の状況や街の状況は全くといっていいほど知りませんでした。そのため、知り合いにも相談した
結果、これまでの渋谷方面にも電車で移動しやすい雑司ヶ谷に引っ越しをしました。
雑司ヶ谷は豊島区にあり、副都心線で渋谷につながっている便利な場所である。副都心線は池袋駅や
その先、西武線や東武線などに連結しておりとても便利な路線である。
そして、引っ越しするまでは全く気にもしていなかったが雑司ヶ谷駅は歩いて1分程度で都電荒川線
の鬼子母神前という停留所があるのである。これが私にとって初めての荒川線でした。
荒川線が乗り放題になった理由
引っ越しをしてわかったことがもう一つあった。自宅から転職先の会社までを最短距離で結んでいる
路線が都電荒川線であったのである。自宅から1分のところに地下鉄の雑司ヶ谷駅があるが、地下鉄は
深いため改札にいくまでの時間を考えると、自宅から2分弱の鬼子母神前の停留所の方が早いのである。
そして、ある日の帰りに会社から荒川線でかえってみたところ驚きがあった。それは通常ならば通勤
時間で混雑が予想されるような状況でも、たった1両なのに荒川線はゆとりがあったのである。
そして、次の日さっそく会社の上司に相談をし、定期券の申請を荒川線にしたいと伝えたのである。
これは正直どうなるか心配だった。一般的に考えて一番便利な方法は地下鉄だった。そして少し歩くが
可能な範囲で一番安いのはJRであり、とりあえず最寄り駅という理由で地下鉄で申請していた。
ところが、実は一番最短ルートがあったのである。バスに比べれば時間には正確なところがあるし、
実際に乗る区間が短いから大きな影響はないことを伝えてお願いをした。そしてなんとか認められた。
心配な点は金額にもあった。地下鉄の定期代より荒川線の方が高かったのである。荒川線の料金体系は
バスと同じで初乗り170円で終点まで乗れるのである。これはなるべくわからないようにしてうまく
乗り越えることができた。
初乗りで終点まで乗れると言うことは、荒川線の定期を持つことは都電荒川線のパスポートを持つこと
と同じなのである。早稲田から三ノ輪橋までの10キロ以上のルートを自由に乗ることが出来るように
なったのである。
荒川線が人をつなげてくれた理由
都電荒川線で通勤を始めるようになったころくらいは、私は資格の勉強のためほとんど友達とも合わ
ない生活をしていた。友達もそれほど多くないので転職して半年ほどは会社の往復をするだけのつま
らない生活だった。
そんなある日、知り合いとInstagramの話になり、いまだに使ったことがないことが恥ずかしいみたい
な感じでいわれ、とりあえずインストールして始めてみようと思っていた。
その知り合い曰く、Instagramではテーマをもって投稿するといいと言われたのでネタをズッと考えて
いたのだが、食事やペットなどみんなと同じ事はつまらないと感じつつも、普段の生活の中で無理なく
やっていきたいという思いがあった。
そこでひらめいたのが都電荒川線の投稿である。これと言って鉄道が好きではなかったが、東京にある
路面電車というのが面白いかなと、なんとなく思ったから始めたのであるが、何度も投稿すると投稿に
対するいいねの数だったり、コメントをもらうことでテンションがあがり、いつの間にか都電荒川線の
Instagram投稿にはまってしまったのである。
私は荒川線の定期券という名の無敵のパスポートをもっているので、どこの停留所でも定期でいけるの
である。
今ではInstagramのフォロワーは1万人近くになり、正直私の中ではプロ意識が芽生えてきました。
電車には一定のマニアがいて文化がある。荒川線も例外ではなくカメラをもって撮影している風景を
よく見かける。電車の魅力は言葉では難しいが、ハマってしまうとなかなか抜け出せないのは事実である。